2020年オリンピックイヤーを目前に、インバウンド向けサービスに力を入れる企業が多く存在するなか、外国人が「日本の宿泊施設に期待するもの」をご存知でしょうか?
なんと!2位に「トイレ」がランクインしているのです!
まさにトイレ先進国日本にふさわしい結果ですよね。
私も今年は韓国に出向くことがあり、トイレの心配は大きかったものです。
水圧の問題でトイレットペーパーを流してはいけないという地域があり、そのルールのもとトイレライフを送ることに。「聞いてはいたけど、、、」と、異文化に触れドギマギしてしまった経験の一つです。
帰国後、「日本って整っているなぁ」と実感し、なんだか感動してしまったのです。
そんな日本のトイレ事情ですが、歴史をたどるとこんなふうに進化してきたのですね。
目次
水洗トイレが普及したのは?!
1887年から横浜の外国人居留地に英国製の水洗トイレが設置されたことが始まりなんだそう。英国製ということで、こちらは洋式。
おなじみの和式水洗トイレが開発・設置されたのは1902年で、日本独自の和式水洗トイレが初めて設置されたのは、帝国ホテルだったんですね。
ホテルのおもてなしはハード面も必須ですものね。いの一番に設置されたと知り元ホテリエの筆者は、なぜか誇らしい気分になってしまうのです。
洋式便器が普及したのは?!
1960年から住宅公団の団地建設にあたって、洋式トイレが標準装備になったのですね、これがきっかけで一気に洋式便器が普及していきました。
和式のトイレもちらほらありますが、現在では全体の出荷量の99%が洋式便器なのだそう。
そして、洋式トイレの目まぐるしい進化とは?!
節水
1回流すごとに20Lもの水が必要だったのに…現在では当初と比べ約80%も節水できるようになっているのです。
量にして当初の16Lから最先端のもので3.8L。その差12.2L。
1年間でお風呂の浴槽約236杯分もの水を節水することができるのだそう。これは水道代に換算すると凄いことになりますね。
温水洗浄便座
1964年に海外製の医療用品として使われていた温水洗浄便座を輸入したことから歴史はスタートしているといいます。
当初はおしりの洗浄・乾燥機能のほかに、おしりが冷たくないようにと便座に暖房機能をもたせたものが主流に。その後、着座センサーがついた便座ができ、続いて脱臭機能がついた便座、そして便座オート洗浄機能がつき、ここ最近は人感センサーで人が近づくと蓋が開くものや、瞬間暖房便座というセンサーが発動して6秒後には便座が温かくなるという魔法のような機能も販売されていますね。
また、最新事情では、スティックリモコンでスマートでスタイリッシュなデザインのトイレ空間を提案しているメーカーも。
海外旅行で訪れた外国人が、便座を購入して帰りたくなる気持ちがよくわかります。
進化しすぎて掃除がラクラク!
いくら素敵なトイレだからと言って、美術品のように眺めて終わりではないのがトイレ。
毎日利用するからこそ、気になるのは、そうです、お掃除ですよね。
最新のトイレには、トイレを快適な空間にするための様々な機能がついているんですね。
一度こびりついた汚れはどれだけこすってもなかなか落ちない、、、という経験はありませんか?
最近のトイレの多くは、便器の素材に工夫が施されていて、汚れをはじく効果のある樹脂を採用することで汚れをこびりつきにくくしているのだそう。汚れがこびりつかないということは、 さっと拭くだけで汚れがきれいに落ちるのが嬉しいですね。
日本だからこそ進化してきたこの技術。
トイレリフォームをお考えの方はぜひ参考になさってください。