普段からお手入れをしているのに、排水口から水が逆流するようなことはありませんか?
また、水道を使用したあと、排水の調子が悪くなったりしていませんか?
これらの症状がでてきたら、本格的に排水口がつまってしまう前に対処をするのがおすすめです。
しかし、いざ排水口をきれいにしようとしても、どんな道具を使用したらいいのか分からない方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、排水口のお手入れ方法と、個人での対処が難しい場合の専門業者の選び方にていて詳しく紹介します。
目次
排水口の仕組み
排水口のつまりを解消するためには、まずその構造をある程度理解していなければいけません。
まずは、その大まかな仕組みについて解説します。
シンクで調理器具や食器などを洗ったとき、それを流した水が下水まで運ばれる際に、排水口を通っていきます。
その時、その入り口にはゴミを受けるためのかごやネットなどを付けていることがほとんどです。
そういったものがあれば、大きいゴミや食べかすなどがあった時も、それが中に入っていくことがなくなり、つまりが防止できます。
水だけが流れていき、異物はそこで止められるのです。
そして、ネット等の先にはさらに、カバーが取り付けられていることが多いのです。
水が流れていく先についている、カップをひっくり返したような形をしているもので、一見するとふたのように見えるパーツのことです。
しかし、これがついているのを知っている人でも、何のためについているのかを知らない人は意外と多いでしょう。
実は、これには非常に重要な役割があるのです。
実は、このパーツは排水口の中から出る悪臭を防ぐ役割があります。
排水口の中には、たとえネットなどがついていても食べ物のかすなどが入ってしまうことは少なくありません。
その際は、中で腐敗して悪臭が出ることもあります。
このようなカバーがついていないと、外に臭いが出てきてしまい、放っておくと台所中に広がってしまいます。
しかし、このパーツの周囲には水があるので、排水管の空気と外の空気が直接つながるのを防いでくれます。
その水があることで、悪臭が外に広がるのを防いでいるのです。
具体的には、流した水は排水管の入口の高さを超えた分が中に流れていきますが、その上にこのパーツをかぶせることで外と中を遮断し、空気が混じることを防いでいるのです。
そして、その周囲には常に水がある状態になるので、臭いが外に漏れていかないのです。
もし、このパーツが正しくその役割を果たしていないと、台所で悪臭がするようになります。そうなると、台所中が生ごみのようなにおいやカビのようなにおいになってしまいかねません。
ちなみに、このパーツ自体も長く使っていると劣化して汚れてしまいます。
カビが生えてくることもあるので、時折洗っておいた方がいいでしょう。
外すのは、簡単に外せます。
そのうえで、スポンジやブラシに洗剤を付けて洗いましょう。
排水口が詰まる原因は?
そもそも、排水口は、なぜつまってしまうのでしょうか?
常に同じ原因でつまることもありますが、異なる原因によってつまりが生じることもあるのです。
具体的に、どのような理由が考えられるのか解説します。
関連記事:排水口はなぜつまる?その原因を徹底解剖!
料理の時などの油汚れ
排水口が詰まる原因として最も多いのが、油汚れです。
調理器具や食器に付いた油は、洗剤を付けて洗い流します。
その際、排水口の中に洗い流した油が付着してしまいます。
それが原因で、つまるのです。
人によっては、洗う前にキッチンペーパーなどでふき取っているかもしれません。
そうして、排水口に流れていかないように気を付けているのです。
また、揚げ物をした時は大量に出ますが、それを流すのではなく固めて捨てる人もいると思います。
それでも、表面には少量残っているのです。一度の量はたとえ少量でも、長い時間をかけて少しずつ付着する量が増え、次第につまってしまうのです。
もちろん、少ない方がつまりは起きにくくなるのですが、絶対に起こらないということはないのです。
少量の油であってもつまりを引き起こすことがある
まとめて大量に流したらすぐにつまる、ということはありません。
その場合も、ほとんどは水と一緒になってそのまま流れて行ってしまいます。
ただ、流す量が少量であっても、内側に付着して固まってしまいます。
そして、次になると元々付着していた油の上に留まって、また固まってしまうのです。
それを繰り返していく内に、油汚れが排水管の中に何層も重なっていき、徐々に水の流れが悪くなっていきます。
そして、ほとんど水が通らなくなるほど重なると、つまりが起こるのです。
お湯を流せば改善できる?
お湯を流せば取れるのではないか?と思う人もいるでしょう。
しかし、長い時間を掛けて少しずつ固まっていった油は非常に頑固な汚れとなり、流れる一瞬だけお湯に触れてもそう簡単には溶けません。
新しい油汚れならともかく、ずっと前からついていると硬くなってしまい、中々落ちないのです。
そうなった場合は、専用の薬品を使うか、専門業者に依頼して除去してもらうしかなくなることもあります。
そうなると、コストもかなりかかることがあるのです。
そういった事態を避けるためには、こまめに排水管や排水口を掃除しておくべきでしょう。
食材カス
台所の排水口のつまりの原因として、油汚れに続いてよく見られるのが、食材カスによるものです。
調理をしていると、下ごしらえの段階で食材の皮をむいたり、小さく刻んだりします。
その際に、皮の切れ端などが出てきます。
特に、ジャガイモやニンジンなどの野菜や、リンゴなどの果物の皮はよく出てきます。
それが排水口に入ってそのまま中に残り、それが原因となりつまってしまいます。
ピーマンの場合は、へたをくりぬいて中のタネを取り除くのが一般的です。
このタネや、肉を切り落とした際に出てくる脂なども食材カスとしてよく見られます。
こういったものは、通常であればごみ箱やキッチンの三角コーナーに捨てるでしょう。
しかし、そこからこぼれてシンク内に落ち、水を流した時排水口に入っていくのです。
それが中でひっかかり、水が流れるのを妨げて、つまりの原因になってしまうのです。
小さな食材カスでもつまりの原因になる
小さな食材カスがシンクに落ちていると、それを拾い上げるのは困難です。
そういった場合は、小さいから大丈夫だと思ってそのまま流してしまう人も多いでしょう。しかし、それが何度も繰り返されると、どんどんと溜まっていきます。
そうして、最終的には排水管がつまって水が流れなくなるのです。
多くの家庭では、排水口にゴミ受けのための網状のカゴを付けているか、あるいはネットなどを付けているでしょう。
そのため、ほとんどは排水管に流れていかないようになっています。
特に大きいものは、そこに引っかかるでしょう。
しかし、シンクの構造上、どうしてもそういったものを設置できないこともあります。
また、設置していてもほんの些細なことでズレてしまうこともあります。
例えば、大量に水を流すと排水が間に合わず排水口の水位が上がり、そのカゴを持ち上げてしまい隙間ができることもあります。
そこから食材カスが入っていく、ということもあり得ます。
さらに、カゴの下に食材カスが引っかかってカゴの一部を持ち上げるようになってしまうと、しばらく隙間ができたままになることもあるのです。
そういったことを繰り返すうちに、段々と流れが悪くなります。
食材カスは丁寧に取り除いて捨てる
このようなことにならないよう予防するには、まず食材カスをシンクに入れないように気を付けてください。
小さなものでも、丁寧に取り除き三角コーナーやごみ箱に捨てるように注意しましょう。
面倒かもしれませんが、そういった基本的なことの繰り返しが、未然につまりが生じるのを防ぐことにつながるのです。
誤って異物を流してしまった
排水口のつまりの原因となるものとして、油と食材カスがあることを解説しました。
油は液体で内部に入ってから固体になるため、流れ込みやすいのが分かるでしょう。
食材カスもかなり小さいものなので、それも流れていく事は納得がいきます。
しかし、それ以外にもつまりの原因となるものはあります。
それは、大きな異物です。
例えば、つまようじやフォーク、スプーンなどが考えられます。
また、雑巾なども掃除をしている際に引っかかり、そのまま排水口に入ってしまったことでつまるというケースもあります。
こういったものが流れていくというのは、にわかには信じがたいでしょう。
しかし、これらは実際に詰まっていることがあったのです。
そして、こういったものがつまってしまうと、非常に対応が難しくなってしまうのです。
異物の対処は難しい
油が内部に残る、あるいは食材カスが流れていき溜まってしまったことが原因であれば、比較的対処しやすいといえます。
水圧を高くして流す方法や、空気圧を利用して固まったものをほぐす方法などで解消できることが多いのです。
しかし、フォークやスプーンなどの場合は、まず大きな固形物なので、水圧や空気圧ではほとんど動きません。
また、薬剤で溶かすというのも不可能でしょう。
薬剤での対応はできない
仮に、金属類を溶かすような強い薬剤を入れた場合には、パイプも一緒に溶けてしまいます。そのため、どうにもならないようなら、キッチンの床を全部外して排水管を露出させ、排水管そのものを交換する羽目になりかねないのです。
当然、そうなると多額の費用がかかります。
また、直るまで時間もかなり掛かるでしょう。
そうなると、単に排水口のつまりを解消するだけではなく、ほぼリフォームのようになるかもしれません。
様々なきっかけで異物をつまらせてしまう
排水口に固形物が流れて排水管に詰まるようなことが起こるケースとしては、排水口を歯ブラシで掃除していた時などがあり得ます。
排水口を歯ブラシで丁寧に掃除しようと思った時に、落としてしまうのです。
また、排水口の中には段差やくぼみもあるので、そういったところに引っかかって落とすケースもあります。
これは何事も無けければ、ちょっとしたうっかりで終わるのですが、排水口の中に落としたとなれば問題は大きくなります。
大変なトラブルにつがるきっかけになるかもしれないのです。
そのようなことがないように、掃除や片付けのときは細心の注意を払って行いましょう。
また、穴に入ってつまりそうなものを排水口の近くに置かないように気を付けてください。
関連記事:つまる前に掃除する!キッチンの排水溝つまりを防ぐ方法
- 油汚れ
- 食材カス
- 異物
排水口のつまりを解消する方法
キッチンの排水口がつまると、生活をするうえでも困ることが多いでしょう。
なるべく早く解消したいと思うのは、当然のことです。
しかし、つまってしまった場合はすぐ業者を呼ばなくてはいけない、というわけではありません。
自分でできる方法もあるので、まずはそれらの方法を試してみましょう。
ここでは、自分でできるつまり解消の方法をいくつか紹介していきます。
排水口のつまりを解消するタイミング
排水溝のつまりを解消する方法を試すタイミングは、水がスムーズに流れない、と感じたときです。
排水管の中に水の流れを妨げるものが増えるとつまりの原因となるのですが、その原因となるものは、急に増えるわけではありません。
少しずつ溜まっていくので、水の流れも徐々に悪くなっていくのです。
放置していると、完全に排水管の中を塞いでしまい水の流れが止まってしまうので、その前につまりを解消する方法を実行しなくてはならないのです。
排水管用の洗剤を使う
排水口のつまりの原因で多いのは、油汚れです。完全に固まってしまうと除去するのは非常に難しくなります。
しかし、完全に固まる前なら排水管用の洗剤を使うことで溶かすことができるのです。
排水管用の洗剤は、ホームセンターやドラッグストアで販売されています。
液体タイプが主ですが、粉末タイプもあります。
様々なメーカーのものがあるので、成分や粘度などに注目して選びましょう。
使用用途にあった洗剤を使用する
排水管用洗剤は主に、キッチンか洗面所、浴室で使われます。
製品によっては、キッチンの油汚れに特化したものや浴室等の髪の毛つまりに特化したものがあります。
必ず、キッチン用のものか兼用のものを選ぶようにしましょう。
こういった洗剤を使うと、油が完全に固まってしまう前ならその油汚れを溶してしまうため、水の流れもよくなります。
しかし、完全に排水管の中で油が固まってしまっている状態では、市販されている排水管用の洗剤では溶かすのが難しくなるため、そうなる前に対処しておかなくてはいけません。
具体的な使い方についても、解説します。
洗剤でつまりを解消する方法を詳しく解説
最初にパイプの先端が見える状態にします。ゴミ受けのためのカゴやふたなどは、全て外してください。そこに、排水管用の洗剤を入れます。
その際は、穴の端ではなく中心に向かって入れます。量は、おおよそ300から500mlほどが目安です。ボトルから直接入れても、問題はありません。
こういった洗剤には、つまりの解消以外に漂白除菌効果もあります。排水管内にある悪臭のもとや黒ずみ、カビなども除去してくれるのです。
その後は、しばらく放置します。目安は1時間ですが、汚れが少ない時は30分ほどでも構いません。
その間に、洗剤は排水管の内側を伝って徐々に汚れを落としていきます。
待ち時間が短いと、汚れを分解する時間が足りずに十分汚れが落ちないのです。
洗剤が内側を伝い、汚れを分解してくれるのを十分に待ってから、水を勢いよく出して流します。
それで、洗浄が完了します。
排水管用の洗剤は基本的にアルカリ性で、壁から汚れを浮かせてくれるので、水と一緒に流れるのです。
洗剤を使用するメリット
このやり方のメリットは、手間がかからないという点です。
排水管の中を磨くなど特別な行為は必要なく、単に洗剤を流し込んで放置してから流すだけです。
そのため、非常に簡単な手順で進めることができるのです。
できるだけ、1カ月に1回はこれを行うことをおすすめします。
定期的に行うことで、内部を常にきれいな状態に維持できるのです。
一般的な排水管用の洗剤では汚れが十分に落ちず、満足に改善されないこともあります。
油汚れが固まって落ちにくくなってしまっていたり、食材カスがつまっていると、市販の洗剤では対処しきれないのです。
その場合は、業務用の強力な薬剤を利用します。
強力な排水管用の薬剤は、業務用として売られています。
水道の専門業者も使用しているような薬剤なのですが、一般的なものと比較すると非常に強力です。
そのため、ホームセンターやドラッグストアでは販売されていません。
しかし、一般の人でもネット通販などを利用することで購入できます。
業務用の薬剤は様々な種類があるのですが、ネット通販ではその中でも代表的なものが売られており、水道の専門業者にもよく使われています。
こういった薬剤には、いくつかの種類があります。
即効性が高く、素早く水道管のつまりを解消できるものや、メンテナンス時の使用を目的としたものなどがあります。
また、寒冷地用のものなどもあります。
そういったものを使用する際は、温水と混ぜて溶かしてから使用することになります。
業務用の薬剤でも、基本的な使い方は一般的な排水管用の洗剤と変わりません。
しかし、高い効果がある分危険なので、飛沫が皮膚に就いた場合はすぐに洗い流してください。
また、目に入らないようによく注意して使用してください。
小さなお子さんがいる家庭では、手の届かない場所に保管しておきましょう。
業務用洗剤の使い方
具体的な使い方についても紹介します。
最初にパイプの先端が見える状態にします。ゴミ受けのためのカゴやふたなどは、全て外してください。そこに、薬剤を注ぎ入れます。
しかし、液状のものなら直接注いでいいのですが、粉末状のタイプは直接注いでもあまり効果がありません。
あらかじめ水に溶かしておくか、排水口の周辺に粉末をまいてそこ40度から50度ほどのお湯をかけて溶かしながら排水管の中に流れていくようにします。
その際のお湯の量は、500mlくらいです。
薬剤がすべて流れたら、そのまま30分から1時間ほど待ちます。
汚れが頑固な場合は、1晩ほど寝かしておいても問題はありません。
その間に、薬剤が排水管内の汚れを浮かせて分解しています。放置した後は、水を多めに流して排水管内の汚れを押し流します。頑固な汚れも、薬剤がほとんど除去してくれます。
- 手軽に利用できる
- 汚れに触れずに作業できる
- 汚れが落ち切らないことがある
- 排水管を損傷してしまう場合がある
タオルとお湯で圧力をかける
排水管の汚れは、排水管用の洗剤や業務用の薬剤で落とすことができます。
その他にも、様々なツールを利用して汚れを落とす方法はあるのです。
しかし、そういった道具が手元にないこともあるでしょう。
今すぐにつまりを解消したいという時は、手元にある道具だけで解消できる方法があれば助かります。
そこで、家にあるもので解消できる方法を紹介します。
必要なのは、タオルだけです。
あとはお湯があれば、解消できることもあるのです。
これは、特別な道具も必要無い簡単な方法でもあるので、排水口のつまりが発生した時は、まずこのやり方を試してみてください。
タオルとお湯でつまりを解消する方法を詳しく解説
具体的な方法についても解説します。
最初にパイプの先端が見える状態にします。ゴミ受けのためのカゴやふたなどは、全て外してください。そうしたら、排水管の穴をふさいで栓をするよう、タオルを詰めてください。
ただし、この時にタオルをすべて詰め込んでしまうと、取れなくなってしまうことがあります。
そうなってしまうと、今度はタオルが排水口のつまりの原因になってしまう可能性があります。
そうなると大変なので、必ずタオルの一辺はシンクの外に出しておいてください。
また、この時に使うタオルは、なるべく古く捨ててもいいようなものがいいでしょう。
排水管に詰め込んだタオルはかなり汚れてしまうので、もう使えないと考えた方がいいのです。
タオルで排水口を塞いだら、シンクに熱いお湯を入れてください。
その際は、やけどをしないように十分注意してください。
水でもある程度の効果は見込めますが、排水口の中にたまっている汚れを流してしまうことが目的なので、やはりお湯の方が効果は高くなるのです。
お湯が中にたまっていけば、タオルでしっかりと排水管を塞ぐことができている証拠です。もし、お湯を流してもどんどん減っていくようなら、タオルをもう一度しっかりと詰め直してください。およそ6~7割ほどを目安に、お湯を溜めます。
充分な量になったら、あらかじめシンクの外に出しておいたタオルの一辺を一気に引っ張って、排水管のふたをしていたタオルを引き抜きます。
そうなると、溜まっていたお湯は一気に流れていくことになり、排水管に水圧を高めて水を流すことができるのです。
それによって、排水管の内部に付着した汚れが押し流されていくのです。
タオルとお湯で作業する際の注意点
また、引っ張るタオルですが、シンクから出している部分にもお湯が染みて熱くなっていることもあるので、触れる前に必ず確認してください。
この方法は、排水口が完全につまって全く流れないような状態になってからでは、効果がありません。
しかし、水が流れにくくなってきたと感じた時など、十分に水が流れる隙間がある場合は、効果的です。
また、この方法では排水管の中に異物が混入したときは、効果がありません。
いくら水圧が高くても、スプーンなど大きなものを無理やり押し流す効果はないのです。
排水管の途中にサイズオーバーで引っかかっているものは、排除できません。
この方法を試す時は、その点に注意してください。
もし、少しでも異物のせいで排水管がつまっていると思われるのであれば、この方法は控えてください。
- 比較的簡単に必要なものを用意できる
- 排水管内部の汚れを手軽に除去できる
- やけどに注意
- 作業後にタオルを捨てなければならない場合がある
ペットボトルを活用する
タオル以外でも、家庭にあるもので排水口のつまりを解消する方法があります。
それは、ペットボトルを使用することです。
ペットボトルはどのようなサイズでもいいのですが、効果が高いのは2リットルサイズのペットボトルです。
そういったものがない場合は500mlのペットボトルでもある程度の効果はあります。
また、空き缶などでは代用できないので、必ずペットボトルを用意してください。
ペットボトルでつまりを解消する方法を詳しく解説
具体的な方法も解説します。
上記の方法と同じく、最初にパイプの先端が見える状態にします。
ゴミ受けのためのカゴやふたなどは、全て外してください。そこに、ペットボトルの口を入れます。ペットボトルは、空のままです。
その状態で、ペットボトルを排水管の口との隙間がなくなるよう、しっかりと押し付けてください。
しっかりとペットボトルを差し込んだら、その状態で動かさないように注意しながらペットボトルの側面を押します。
それによって、中にペットボトル内の空気が入っていきます。
そうしたら一度ペットボトルから手を放して、空気が戻ったら再び押す、というのを繰り返します。
適当な回数で一旦ペットボトルを抜き取ってください。
そして、再度ペットボトルを差し込んで再び同じように空気を送り込みます。
それを繰り返すと、排水管の中の水は上から押されて、下への圧力が強くなっていきます。そうすると、一気に大量の水を流し入れたのと同じように、排水管の中で強い流れが生じるのです。
そうして、汚れも流されて行きます。
この方法は、あくまでも本格的な機器を使用する場合の代用です。
それでもある程度の効果は期待できるので、一度試してみてください。
- 簡単に必要なものを用意できる
- 作業後はそのまま捨てることが出来る
- 排水管内部の汚れを手軽に除去できる
- ペットボトルによっては作業が難しい場合がある
ワイヤーブラシを使用する
水圧を高めたり、薬剤を使用したりしてもあまり効果がなく、つまりが直らないという場合は、そのつまりの原因がかなり頑固な汚れであると思われます。
それでは、そう簡単につまりを解消することができないでしょう。
その場合は、ワイヤーブラシを使うことも検討してみましょう。
ワイヤーブラシは、排水管などで使用するためのものです。
先端部にブラシがついて、長いワイヤーで手元のグリップとつながっています。
そのワイヤー部分が自在に曲がるため、奥までしっかりと届くのです。
それを使って、排水管内の汚れを落としていきます。
これは、ホームセンターなどでも販売されているツールです。
使い方も難しいことはなく、排水管にブラシを差し込んで動かすだけです。
先端のワイヤーはらせん状になっているため、回転させることで汚れを効率よく除去することができるのです。
ワイヤーブラシでつまりを解消する方法を詳しく解説
具体的な使い方を解説します。
最初にパイプの先端が見える状態にします。ゴミ受けのためのカゴやふたなどは、全て外してください。
排水管の入り口に、ワイヤーブラシを挿入します。排水管の構造は、若干異なることもあります。中には、少し先で曲がっているものもあるでしょう。
その場合、挿入したワイヤーブラシが引っかかることもあります。
そうなったとき、無理に押し込むのはやめてください。
少しずつ角度を変えるなどしながら抜き差ししていると、奥まで届くようになります。
落ち着いてやれば、簡単です。
どうやってもワイヤーブラシがそれ以上進まなくなったら、そこがつまりの原因になっている場所と考えられます。
そうなったときは、ワイヤーブラシを回転させます。
ワイヤーブラシを回転させることで、らせん状になった先端部分が回って汚れを削り取ることができるのです。
それをしばらく繰り返していれば、排水管に詰まった汚れに水の通り道ができるので、水が少しずつ流れていくようになります。
そうなると、今度はブラシの部分で汚れを落として、水で流せるようになります。
他の方法では落とすのが難しかった汚れも、この方法なら落とすことができます。
排水管の中がどうなっていてどこで詰まっているのかは、直接目で見て確認することはできません。
そのため、ワイヤーブラシの操作は感覚で行わなくてはならないのです。
従って、難しいと感じる人もいるでしょう。
しかし、実際には汚れがつまっている箇所に行きあたってそれ以上進まなくなるまで押し込んでいけばいいので、それほど難しいものではないのです。
そこまで進んだら、回転させて汚れを削っていくだけなので、意外と簡単に使用できます。ある程度汚れを落としてきちんと水が流れるようになったら、今度は洗剤や水圧など別の方法を試してみましょう。
そして、ワイヤーブラシでは落としきれなかった汚れを落としてしまうのがおすすめです。
- つまりの原因となっている汚れを解消できる
- 強い力が必要ない
- 正しく使用するのにコツがいる
- ブラシに付着した汚れを除去する作業がある
ラバーカップを使用する
排水口のつまりを解消するのには、ラバーカップを使用するという方法もあります。
ラバーカップというのは、トイレのつまりを解消する際に使用される道具です。
形状としては、棒の先にカップの形状をしたラバーがついているものです。
家になかったとしても、見たことがあるという人は多いでしょう。
これは、ホームセンターなどで販売されています。
家にない場合は、ホームセンターのトイレ用品コーナーを見てみてください。
およそ1,000円から2,000円ほどで売られています。
また、100円ショップで売られていることもあるので、近くにある場合は、そちらも探してみてください。
様々なサイズがあり、形状が異なるものなどもあります。
キッチンの排水口のつまりを解消するのに使用するなら、サイズは小さめの方が使いやすいため、家に大型のタイプがある場合も小さいサイズのものを用意してください。
ラバーカップでつまりを解消する方法を詳しく解説
具体的な使い方を解説します。
最初にパイプの先端が見える状態にします。ゴミ受けのためのカゴやふたなどは、全て外してください。
そうしたら、排水口にラバーカップを密着させてください。
その状態で水を流すと、排水管の入り口が閉じられているため水が流れていく場所がなく、シンクには徐々に水が溜まっていきます。
このような使い方をするため、排水口にピッタリのサイズでなければいけないのです。
その状態のままで、ラバーカップが半分ほど埋まるまで水を流してください。
水が十分に溜まったら、ラバーカップをゆっくりと押し付けます。
そうすると、ラバーカップ内の空気が抜けて真空となり、排水管の中の水に上向きの力が働きます。
そうなると、排水管の中には水の流れが生じて、内部の汚れをはぎ取っていったり、食材カスが動いたりして、つまりの原因が解消されるのです。
数回同じように繰り返すと、排水口のつまりは解消されるかもしれません。
この作業には、力が必要ありません。
そのため、女性や子どもでも解消することができます。
この方法は、汚れや食材カスが原因の排水口のつまりには効果が期待できます。
しかし、フォークやスプーン、つまようじなどの固形の異物がつまっているのが原因の場合は、効果がないのです。
その点には、注意してください。
- 使用方法が単純
- 器具を保管する場所が必要
- つまりの原因によっては効果を発揮しない
重度の汚れ・つまりはプロへ依頼を
上記のように、排水口がつまった時に自分でできる対処法はいくつもあります。
しかし、中には原因がわからないから対処の方法も分からない、もしくは、やってみたけれど解消しなかった、という人もいるでしょう。
そういったとき、無理に自己流で対処しようとすると、排水口や排水管が壊れる可能性もあります。
そうならないように、対処が難しい時は一度水道の専門業者に依頼して、どのような状態かを判断してもらうのがおすすめです。
専門業者の中には、点検や見積もり、相談など実際の作業が伴わない場合は無料というところもあります。
まずはどのような原因で排水口がつまっていて、それを解消するにはどのような作業が必要となるのかを確認しておくべきです。
無理やり作業をされることもないので、気軽に相談してみてください。
排水口つまりの修理を業者に依頼した場合の費用感
具体的に、排水管周りの修理を業者に依頼した場合はどのくらいの費用が掛かるのでしょうか?
料金は業者によっても異なり、また症状や環境によっても異なるので、おおよその費用感について紹介します。
点検や見積もり
まず、点検や見積もりに関しては無料というところが多いのですが、中には点検費用や見積もり費用に条件を付けているところもあります。
よくあるのが、を依頼した場合には無料ですが、点検や見積もりだけで終了した場合は有料となるケースです。
こういったケースは悪徳業者にも多いのですが、そればかりとは限りません。
点検や見積もりは現地でチェックする必要があるのですが、そのためには実際に作業員が訪れなくてはいけません。
つまり、人的コストは発生してしまうのです。
特に、遠方にある業者に依頼した場合は交通費や高速道路代などが発生してしまうこともあります。
それで修理を依頼されなかった場合は、その業者が負担することになってしまうため、あまり規模が大きくない業者に依頼した場合は出張費として、費用を請求されることがあるのです。
出張費
出張費がかかるかどうかも、電話で依頼した際に確認しておくことをおすすめします。
具体的な料金は作業内容によって異なりますが、例えば排水口の水の流れが悪くなったなど軽度のつまりの場合、作業が30分以内に終わる程度であればおおよそ8,000円から10,000円ほどの費用で解消してもらえます。
しかし、作業内容が特別な機材を使う必要がある、あるいは難しい状態で時間がかかるようなら、費用は大きく異なってきます。
機材ごとの費用の目安
例えば、ドレンクリーナーやトーラーというワイヤーブラシを大きく高性能にしたようなツールを使用する場合、基本料金だけで20,000円から25,000円ほどかかります。
それに加えて、作業内容に応じて料金が発生するのです。
具体的には、問題を解決するために施工が必要だった距離に応じて、料金が発生します。
1mあたり、2,000円弱が相場です。
高圧洗浄機を使用する場合もあります。
その場合は、ドレンクリーナーよりも費用は高くなります。
これは、排水管にノズルを差し込んで高圧で水を噴射し、汚れを少しずつそぎ落としていくものです。
徐々に奥へと差し込んでいき、排水管から汚れた水が出てこなくなるまで続けます。
トーラーよりも、頑固な汚れに対応できるのが特徴です。
これを利用する場合は、基本的な料金で4万円以上かかります。
さらに、ドレンクリーナーと同じく作業する距離に応じて、料金が加算されます。
1mあたり、3,000円から5,000円ほどが相場です。
軽度な作業をおこなった場合の費用の目安
これまで紹介したように、専門の業者に依頼した場合、軽度な作業で排水口のつまりが解消できるようなら8,000円から10,000円ほどの費用が掛かります。
ドレンクリーナーなどの器具を使う場合は、最低でも25,000円にその作業内容に応じた金額を加算した額、となります。
高圧洗浄機を使用する場合は、最低45,000円にその作業内容に応じた金額を加算した額です。
これ以外の作業に関しては、別途見積もりが必要となるでしょう。
業者に依頼する際は、必ず先に見積もりをもらってその内容に納得してから依頼しましょう。
また、他の業者と相見積もりをもらって、料金と作業内容を比較してから依頼するという方法もあります。
後から後悔することがないように、自分が納得したうえで依頼するようにしてください。
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⑥清潔な身なりでご訪問
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また、新型コロナウイルス対策として作業スタッフにはマスク着用や検温、手指消毒を徹底しております。
関連記事:排水口のつまりの直し方を紹介!対処が難しい場合には業者に依頼しましょう
まとめ
長くキッチンを使っていると、排水口のつまりは起こりやすくなります。
多くの家庭で一度は経験しているトラブルですが、いざ自分に降りかかると焦ってしまうことも多いでしょう。
排水口がつまった時は、まず自分でできる解消方法から試してみてください。
つまりの原因となる心当たりがある場合は、それに適した方法を試してみましょう。
特に心当たりがない場合は、手軽にできる方法から試してください。
それで無理な場合は、他の方法のためのツールを揃えるか、あるいは水道修理の専門業者に相談することをおすすめします。
無料での点検で、原因を明らかにして早急につまりを解消しましょう。
そして、今後同じようなことが起こらないよう対策を徹底してください。
関連記事:排水口はなぜつまる?その原因を徹底解剖!