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公開日: 2022-02-09 更新日: 2023-03-06

トイレの水が流れないときの原因と対策を解説!自分でできる直し方とは?原因を知って再発を防止しよう

トイレ つまり

生活必需品であるトイレですが、ある日何らかの原因で突然流れなくなることがあります。

何の前触れもなく起こることも多いためパニックになってしまう人もいるでしょう。

トイレの水が流れなくなったら、まずは原因を特定することが大切です。

トイレの水が流れなくなる原因と対策、また業者に依頼しなくても解消できる直し方を解説します。

目次

トイレの水が流れなくなる主な原因

トイレ

トイレの水が流れなくなった場合、原因次第では自力で直すことも可能です。

原因が分かれば対処の仕方も分かります。そのため流れなくなったら業者を呼ぶ前に原因を探ってみましょう。

トイレの水が流れなくなる原因はいくつか考えられますが、ここでは特に多い原因を中心に解説します。

止水栓が閉まっている

意外と多いのが、止水栓が閉まっていることが原因というケースです。

当然の話ですが、止水栓が閉まっていれば水は出ません。無論トイレの水も流れなくなります。

止水栓は勝手に閉まるものではないため、誰かが意図的に締めるものです。

「止水栓が閉まっていることに気が付かないなんてありえない」と思うかもしれません。

しかしながら水周りの点検や修理などで止水栓を閉め、開けるのを忘れてしまうということは実際よくあることなのです。

トイレの水が流れなくなった際は、まず止水栓が開いているかどうかを確認してみてください。

ボールタップ・浮き球・レバーの故障

トイレのタンク内にあるボールタップか浮き球、またはレバーといった部品が故障したことで水が流れなくなることもあります。

ボールタップとは給水管からくる水の量を調整する部品です。この部品が壊れると調節が効かなくなります。

つまり必要な時に水が供給されなくなったり、逆に水が止まらなくなったりするといったことが起こるのです。

次に浮き球とはボールタップと繋がっている部品で、給水弁の開閉を行います。

通常は水面に浮かんでおり、水位に合わせて上昇と下降を繰り返して給水弁を開けたり閉めたりするのです。

浮き球が壊れると給水弁の開閉ができなくなってしまい、給水のコントロールが効かなくなります。

レバーを回した際に水は流れるものの極端に水量が少ない場合もボールタップか浮き球が破損している可能性が高いです。

最後にレバーとは、トイレを流す際に回したり押したりする部品です。

トイレを使用するなら必ず使う部品なので、誰もが見たことはあるでしょう。

レバーはフロートバルブを繋ぐ鎖を「軸」という部品で引っ掛けています。レバーを引くことで軸が動き、水が流れるのです。

レバーの故障というのはこの「軸」が折れるなどして故障している状態を指します。

軸が故障しているとレバーが空回りしてしまい、水が流れません。

浮き球が引っ掛かっている

タンク内の浮き球が壁などに引っかかってしまっている可能性もあります。

浮き球は排水がある度に動くため、引っかかってしまうこともあるのです。

浮き球自体が壊れていないのであれば、正常な位置に戻してあげることで解決できます。

フロートバルブを繋ぐ鎖が切れてしまっている

鎖

レバーの故障でも解説した通り、フロートバルブは鎖でレバーと繋がっています。軸が故障していなくても、鎖が切れてしまえば水は流れません。

切れていなくても、経年劣化や錆などによって鎖が正常に作動しなくなることもあります。

トイレつまり

タンク内が原因ではない場合、便器内に何かがつまっている可能性があります。

トイレットペーパーや排泄物、尿石や固形物などつまりの原因は様々です。

つまっているものによっては自分で修理できる場合と業者に依頼する必要のある場合に分かれます。

タンクレストイレの場合

水が流れない原因はタンク内にあることも多いですが、そもそもタンクがないトイレだという人もいるでしょう。

このようなタンクレストイレの場合、以下のような原因が考えられます。

・停電
・水圧が足りずトイレつまりを起こしている
・電気系統の故障

特に水圧が足りないというのはタンクレストイレでよく起こるトラブルです。

タンクレストイレは水の落ちる勢いで排泄物を押し流します。

しかしマンションやビルといった高い建物は構造上水圧が足りなくなりやすいです。

タンクレストイレはタンクトイレと対処の仕方が違うため注意しましょう。

タンク内に水がない時の流れない原因

また、ピストンバルブが汚れていて浮き玉が上下できず、タンクに給水されていない可能性があります。

タンク内に水がなければ、まず止水栓を調べてみましょう。ここが問題なければ、次は浮き玉のチェックです。

壁に引っかかったりしていると浮き玉が下がらず、ピストンバルブが開かず給水されません。

壁に引っかかっている場合は、とりあえず手で浮き玉を押し下げてみましょう。これで直ってしまう時もあります。

原因となる支持棒の確認と交換

浮き玉を押し下げても直らないければ、支持棒が曲がってしまっているかもしれません。浮き玉を支持棒ごと外してみます。

この際に必要となる工具はペンチです。取り出した支持棒を、ペンチなどでまっすぐに戻してから再び戻してみましょう。

また、ペンチなどで直しているときに、支持棒が折れてしまうことがあります。その時は腐食が進んでいると言うことなので、新しい支持棒に交換しましょう。支持棒だけでも購入することは出来ます。

原因となるピストンバルブの確認と掃除

さらにピストンバルブが汚れている場合は掃除をします。まずは外すことからはじめましょう。

【手順1】ボールタップのタンクに近いほうのネジをドライバーで左に回して外します。

【手順2】ネジを抜いたボールタップから、ピストンバルブを引き出しましょう。引き出せたら汚れを落とします。サンドペーパーや歯ブラシを使用すると、水垢や側面にこびりついた汚れを落とすことが出来ます。

【手順3】ついでにボールタップ全体も、中性洗剤で付け置きして洗ってしまいましょう。掃除が終わったら取り付けです。取り付けは外した手順の逆で行いましょう。

なお、ロータンクではなく、トイレの高い位置にあるハイタンクの場合、自分で行うのは難しいので、プロの水道業者にお任せすることをおすすめします。

トイレの水が止まらなくて起きる水漏れ

トイレの水を流した後に、ダラダラと水が流れ続けて止まらなくて困ってしまった経験はないでしょうか。

水が止まらなくなってしまったら、水漏れなどの大惨事になる前に対処していきましょう。

まずはタンクの中をのぞいてみてください。空気が入った丸いボールのようなものが十分に浮かび上がらなくて、水が止まっていませんか?

もし、手でその空気が入った丸いボールのようなものを持ち上げて水が止まるのならば、それはボールタップの故障です。何とかしようと思っても、きちんと修理をしないとまたすぐに水が止まらなくなってしまいます。

ボールタップ故障によるトラブルの応急処置

タンク内が水で一杯の場合は、ボールタップが原因であることが多いです。ボールタップを交換するか、ボールタップの中にあるピストンのパッキンを交換する修理方法があります。

まず、応急処置としては、空気の入った丸いボールのようなもの(浮き玉と言います。)を支えている支持棒と呼ばれる細い棒を、逆への字になるように上に軽く押し上げましょう。

これで止まらないのであれば、バルブのパッキンが劣化している可能性があります。

バルブのパッキンの交換のやり方は、

    まず止水栓を止めます。
    止めたらタンクを開けて、ボールタップのバルブを抜いて外しましょう。
    ピストンバルブと呼ばれる部分を外して、新しいものに交換します。
    終わったら逆の手順でバルブを閉めていき作業終了です。

また、バルブのパッキンを交換しても水の流れが一向に止まらないようならば、ボールタップごと交換する必要があります。

ボールタップの作業自体は、バルブのパッキン交換と同じやり方で、ボールタップを外して新しいものと交換するだけなので、比較的簡単に出来ると思います。

また、交換するまでもなく、ボールタップの内側を確認した際に水垢がこびり付いている場合は、汚れを取るだけで改善される場合もあります。

どちらにしても交換には工具を使う作業ですので、自分で修理することに自信のない方は水道業者に相談してみてくださいね。

トイレの水が流れない時の応急処置

バケツ

水が流れないと判明するのは、多くの場合トイレを使用して流そうと思った時ではないでしょうか。

原因を探る前に手動でも流しておきたいところです。

レバーを引いても水が流れない場合、手動で水を流す方法があります。

バケツで汲んだ水を便器に流しましょう。なるべく大量の水で、勢いをつけて流すことがポイントです。

汚水が飛び散る心配があるなら、便器の大きさくらいの穴を開けたゴミ袋などを被せます。

相当重度のつまりでない限り1回分は流すことが可能です。

根本的な原因に対する対処ではありませんが、最初に行うべき応急処置として覚えておくと良いでしょう。

自分でできる修理・対処方法

工具店

原因にもよりますが、業者に依頼しなくても自力で解消できることがあります。

部品交換やつまり解消程度なら専門知識がなくても問題ありません。

部品交換

タンク内の部品が故障している場合は部品交換をしましょう。

レバーや鎖・浮き球などは市販で売られているため、購入することで部品交換が可能です。

ただし便器の種類によって形状・サイズが違うということもあります。購入する前にトイレのメーカーと型番はきちんと調べてください。

また、部品交換はドライバーやモンキーレンチといった工具が必要です。家にない場合は工具も買い揃えましょう。

トイレつまりを解消する

トイレつまりもつまっているものによっては自力で修理可能です。

原因によって対処法が変わってくるため、必ず何がつまっているのかを確認するようにしてください。

トイレットペーパーや排泄物の場合はぬるま湯を便器に流して2時間ほど置くことで解消することができます。

おむつなどの吸水性のある紙を流してしまった場合は手で取り除きましょう。

尿石などの汚れが溜まったことが原因であれば、アルカリ性の洗剤で掃除してください。

ただし、メガネや携帯電話・子供のおもちゃといった水に溶けないもの(固形物)は自力で修理するのは危険です。

これらがつまっていた場合は業者に連絡しましょう。

修理が難しそうなら業者を呼ぼう

業者

トイレのトラブルはある程度自力で修理できます。しかし、あまり無理にやるとトイレの故障に繋がりかねません。

特に部品交換は修理した結果ナットを締めすぎたり、漏れていなかったところが漏れ出てしまったりすることがあります。

自分で修理できる自信がない、修理しても症状が治まらないという場合は業者に依頼しましょう。

しかし業者に依頼するとなると、修理費の面で不安になる人も多いのではないでしょうか。

業者に依頼した場合、修理費・調整費などは1万円~1万5千円前後が相場です。症状によっては更にかかるでしょう。

便器やタンク交換となると2万円ほどになります。

対策方法

トイレ

トイレトラブルは突発的に起こるものですが、いざ起こると困るものです。

とはいえ、本当に何の前触れもなく起こるとは限りません。長年の使用に渡る劣化や汚れの蓄積がトラブルを引き起こすことがあります。

前もって対策を講じておけば、こうしたトラブルを未然に防ぐことは可能です。

定期的にメンテナンスを行う

定期的にタンクの蓋を開けて、浮き球が引っ掛かっていないか・部品が傷んでいないかをチェックしましょう。

普段意識しない人も多いかもしれませんが、トイレは長年にわたって使うものです。

使っていれば当然劣化します。長い間使っているのであれば、交換を考えましょう。

便器も古いのであれば便器自体を買い直す方が修理するより安いかもしれません。

トイレつまりを未然に防ぐ

トイレットペーパー

トイレつまりも日々のトイレの使い方に注意することで予防することができます。

トイレットペーパーや排泄物を一度に大量に流さない、おむつやペット用の砂などトイレに流せない物も流さないようにしましょう。

スマートフォンを持ったままトイレに行く人も多いですが、落とさないように気を付ける必要があります。

小さな子供ならおもちゃをトイレに落としてしまうことも多いです。

おもちゃを持ったままトイレに行かせないようにするか、大人がしっかりと見るようにしてください。

更にメンテナンスに通じることですが、汚れを蓄積させないために便器も定期的に洗剤で洗うようにします。

トイレトラブルは原因を探ることが大切

トイレ

トイレの水が流れない場合の原因と対処法、そして対策について解説しました。

トイレは日常生活においてなくてはならないものです。

だからこそ水が流れなくなるとパニックになりますし、「これからどうしよう…」と不安になるでしょう。

しかしながら、トイレトラブルは自分で対処できることが多いです。また業者を呼ぶにしても原因が分からなければ対処に時間がかかります。

水が流れなくなったら、まずは落ち着いて原因を探ってみてください。

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