給湯器はお風呂だけでなくキッチンや洗面台からお湯を出すための重要な設備ですが、室外に設置されていることが多くほとんど不調に気づくことができません。
そのため、お湯が出なくなってしまってから初めて故障に気づき、お問い合わせをいただくケースがほとんどです。
本コラムでは交換費用・相場・依頼すべき業者の選定ポイントから給湯器を長持ちさせる使用方法まで詳しく解説いたします。
目次
給湯器の種類
給湯器には家族構成に応じた適切なサイズがあります。
一人暮らしで使う湯量が少ない場合もあれば、家族が多い、また生活時間が仕事の都合などでずれる等の理由で、お風呂のお湯を何回も張り替える必要が生じるために湯量が多くなる場合もあります。
それぞれのライフスタイルに応じた適合サイズがあります。
号数
一般的なガス給湯器には、一般家庭用として10号から28号のタイプがよく使われています。
一人暮らしでは号数の小さいサイズ規格の物を、家族が多い家庭には号数の大きな規格の物を使います。
号数が大きい方がより多くの湯を沸かす能力が備わっていることになります。
熱源
大きさにも多く種類あるように、湯を沸かすために用いる熱源によっても異なるタイプの給湯器があります。
ガス式
ガス式は瞬間的に湯を沸かす仕組みのため、湯をためるわけではないので途中でお湯が足りなくなる心配はありません。
またガス式は比較的安価に設置、購入できるのが特徴です。
電気式
熱源が電気式の物はタンクに湯をためて使う貯湯式です。
ガスなどを使って湯を沸かすのではないので構造も単純で故障しにくい傾向にあります。
次に寒冷地で多く見られる灯油式です。冬の寒い間は稼働日数や沸かす湯量も多く、パワーも消費するので電気式やガス式に比べ寿命は短めです。
パワーはありますが、定期的に灯油の給油が必要で、近年灯油の価格が高くなっていますのでランニングコストは高めとなります。
給湯器の寿命
平均すると8年から10年が寿命といわれています。
どんなに良いものを使っていても、平均すると10年前後で交換が必要となってくることが多いと考えられます。
給湯器に寿命が迫ってきた時のサイン
長く給湯器を使っていると、当然ですが寿命が迫ってきて、色々な不調が出てきます。
それを放置しておくと、大変なことになるケースもあります。
まず、放置しておくと、調節が難しくなってくることがあります。
これは多くの場合に見られることなのですが、寿命が来ているのにずっと給湯器を使い続けていると、温度調節ができなくなります。
また、一定の量に対応できなくなることなどもあって、いきなり冷たい水になったり、いきなり温かいお湯になったりします。
お風呂やシャワーの時はもちろん、キッチンで作業する時などにも影響してくるため、放置するのは止めたほうが良いです。
その他、給湯器自体から煙や熱が発生することもあります。
そこまで進んでしまうと、修理というよりは交換が必要となります。
さらには、場合によっては突然動かなくなってしまったりするなど、突発的な問題が発生することもあります。
これらは生活に影響するだけでなく、ライフラインにも関わってくることなので、しっかり考えておきたいところです。
交換や修理に関しては、早ければ早いほど良いと言えます。
5年に1度はメンテナンスをおこない、8年から10年くらいを目途に交換を検討すると良いでしょう。
交換費用に含まれる作業とは
給湯器の交換といえども作業にかかる費用は本体価格以外にも取り付け費用や廃材処理費用など様々な工賃が発生します。
本体価格以外にかかる費用の内訳は主に以下の通りです。
- ・給湯器設置費用
- ・給水/給湯接続費
- ・ガス接続費
- ・廃材処理費
- ・点火試験費
- ・出張費
- ・リモコン接続費(リモコン付きの場合)
以上が本体価格以外に必要となる経費です。業者に見積もりを取る際に上記の項目を確認しましょう。
こちらで確認をするだけでなく、現物を目の前に交換が必要な箇所(給水管など)を細かく説明してくれる業者であれば安心して工事を任せられるといえるでしょう。
交換費用の相場
先述の通り交換費用は本体価格だけではないことがご理解いただけたかと思います。
本章では本体価格だけでなく、経費の相場についても解説します。
本体価格
本体価格は給湯器本体だけの場合・リモコンの有無・省エネ性能・追い炊き機能の有無によって大きく変動します。
本体価格相場は以下の通りです。
・通常給湯器
- 追い焚きなし:5万円~7万円
- 追い焚きあり:8万円~13万円
・省エネタイプ(エコジョーズ)
- 追い焚きなし:10万円~14万円
- 追い焚きあり:14万円~20万円
追い焚きありにはリモコンの価格が含まれています。
このように見比べてみると省エネタイプは約1.5倍程の価格になるため、湯船を毎日貯めたりお湯をよく使用するご家庭にはエコジョーズをおすすめしますが、毎日お風呂を貯めて入らないご家庭の方は通常のタイプで良いともいえます。
業者に詳しく話を聞きカタログを見て交換のタイミングでご家庭のライフスタイルに合わせてお選びください。
また、交換をする業者によっては値引き率や販売価格が変動しますので1社だけではなく何社も見積もりを取り販売価格を比較する方法もあります。
その他経費の相場
本体の交換以外に経年劣化してしまっている給水管の交換が必要になる場合もあります。
相場は以下の通りです。
- ・給湯器設置費用:5,000円~10,000万円
- ・給水管接続費:5,000円~8,000円
- ・給湯管接続費:5,000円~8,000円
- ・ガス接続費:8,000円
- ・廃材処理費:2,000円~5,000円
- ・点火試験費:2,000円(業者によって掛からない場合があります。)
- ・リモコン接続費(リモコン付きの場合):8,000円~10,000円
上記全て取り替えた場合には50,000円程本体の販売価格に上乗せされます。
給水管や給湯管の交換が必要ではないのに交換が必要だという業者がないとは言い切れないため、何社か見積もりを取る際に給水管などの交換が本当に必要か尋ねてみることをおすすめします。
本体の号数
給湯器は1分間にお湯を何リットル給湯できるかで号数が決められています。
号数を選択する際の基準を説明いたします。
- ・16号:シャワーと給湯で同時使用不可(1人世帯向け)
- ・20号:シャワーと給湯で同時利用可能(2人世帯向け)
- ・24号:風呂場やキッチンなど複数箇所で給湯可能(4人以上の世帯向け)
意外と知られていないのですが給湯器にも対応可能な給湯の量が決められているのです。
もしもお子様が自立してお湯を使用する人数が減った場合にはサイズダウンができるため、業者へ相談すると良いでしょう。
お湯の使用量が減り節約になる場合があります。
ただし、お湯を使用しないからといってダウンサイズしてしまうとお湯の出る量が減ってしまうためシャワーなどでストレスとなる場合があるため注意が必要です。
故障のサイン/故障の原因
先述の通り故障に気づきにくい設備ではありますが、完全に故障してしまう前に兆候があります。
小さな変化を見逃さず、完全に故障してしまう前に業者へメンテナンスや相談をしましょう。
故障の原因
給湯器が壊れてしまう原因は様々あります。
老朽化
エアコンなどの電気製品やガスコンロなどの様に給湯器にも耐用年数があります。
もちろん機器によってそれ以上長持ちすることもありますし、逆に早く壊れてしまうこともありますが、一般的に8年くらいから10年くらいといわれています。
耐用年数を配慮して部品の交換や修理が必要となります。
高負荷
平均寿命がきていなくても、負荷が大きくかかるような使い方を継続していると、危機が早く壊れる要因となります。
例えば、家庭用の機械なのに業務用的な使い方をしていた場合、また号数の能力以上に機器を利用していたという場合、平均寿命よりもかなり早い段階で壊れることがあります。
2人暮らしの想定で16号の設置をしていたのに、ご家族の人数が多くなり機器を変えずに16号のまま利用すれば負荷がかかり、機器の寿命を早めることにつながります。
家の状況、暮らしている人の人数などを考慮して、状態にあった機器を利用することを考えなければ、故障原因となる要素が多くなります。
リモコンの故障
機器の操作についてはお風呂、洗面などに設置されているリモコンで温度の調節などを行いますが、このリモコンが故障すると温度調節機能がおかしくなったり、自動的にお湯を足すという機能が利用できなくなることもあります。
リモコンのボタン部分が壊れてしまうことも多いので、この場合、部品交換若しくは新しいものと交換することが必要です。
リモコンの部品供給期間が終わっているという商品の場合、新しいものと交換するか、互換性のあるものを利用することになります。
配管の故障
機器の本体内部にお湯と水が通る配管がありますし、外部に給湯用の配管がつながっています。
内部配管の水漏れが起ると、漏電によって利用できなくなる事もありますし、漏電は火災のリスクもありますので危険です。
この場合、かならず業者を呼んで即時修理するようにしてください。
水漏れの場合、多くは配管、パッキンの劣化などが原因となっていることが多いので、長い間、特に耐用年数近く、また耐用年数以上利用しているという場合、部品交換や修理をしっかり行うことが必要でしょう。
故障の症状
故障の主な症状は以下の通りです。
- お湯が出ない
- お湯が出るまでに時間がかかる
- お湯の温度が冷たくなったりする
- 給湯器から水漏れしている
一番初めの兆候としてお湯の温度が安定しない・お湯が出ないといった症状が出ます。
お湯が出ない場合には給湯器のコンセントを抜いて再起動をすると直る場合があります。
給湯器の寿命は10年程度なので現在使用している給湯器の設置年数を確認し、もしも10年以上経過していたら業者へメンテナンスや相談をしてみると良いでしょう。
給湯器の故障する箇所
給湯器の故障箇所は本体だけではありません。繋がっているリモコンの故障や給水管・給湯管からの水漏れなど原因は様々です。
給湯器が防水だとはいえ内部で漏水があった場合にはショートする危険性もあるため、必ず業者を呼び修理してもらいましょう。
設置をして5年以上経過しているのであればゴムパッキンなどが劣化している場合がありますので、1年に1度業者にメンテナンスを依頼することをおすすめします。
ガス給湯器の買い替え時期
ライフスタイルに応じて選んだ給湯器も、適切な使用方法でなければ寿命が短くなってしまいます。
給湯能力を大幅に超える湯量を一度に沸かしたり、排気口前に荷物などを置いて冷熱の妨げになったりすると、格段に劣化スピードは加速してしまいます。
仮に正しい使用方法を守って湯を沸かしていても一般的に寿命は10年程度といわれています。
10年前後使用していると故障につながるサインが現れ始めます。よくある症状としては、いつまでたっても水やぬるま湯のままでお湯に切り替わらなかったり、湯を沸かしている時は給湯器から音がしますが、その音がいつもの音と違っていたりする場合は不完全燃焼を起こしている可能性があります。
故障のサインに気付かずに使用を続けていると危険なことになりかねません。
例えば冷水から急に熱湯に切り替わりやけどを負う可能性があります。
給湯器の中でボンボンという小さな爆発音が聞こえたら買い替え時期の合図ですので、使用を中止し販売業者、メーカーへ連絡しましょう。
業者選びのポイント
家の設備が故障してしまった際に依頼する業者は決まっていないことがほとんどです。
給湯器の修理で依頼すべき業者のポイントを解説いたします。
アフターサービスの有無
交換工事後に不具合が起きた際の対応や取り付けた器具の無料保証制度などがある業者が安心して任せられる業者だといえるでしょう。
保険への加入やクーリングオフ制度を取り入れていれば尚良いです。
さらに、工事を行う前に見積もりの内容を説明し納得した上で工事を開始してくれる業者を選ぶことをおすすめします。
工事期間
お湯が出なくなってしまってから受付~工事完了までの対応の早さも重要です。
同じ型番の給湯器を交換する場合メーカーに給湯器の在庫があれば2~3日程で届き、当日の工事自体は遅くとも半日で完了します。
上記を目安にして迅速に対応してくれる業者を選定しましょう。
実績
営業年数・施工数を見てなるべく実績の多い業者をおすすめします。施工件数が多ければベテランのスタッフが施工してくれる可能性が高いためです
口コミを見てスタッフの評価などを参考に判断すると良いでしょう。
長持ちさせる使い方
ここまでは交換や修理について説明をしましたが、本章では交換後に給湯器を長持ちさせる方法について解説いたします。
給湯器の耐用年数
給湯器の耐用年数は使用状況にもよりますが、10年前後となっています。
もしも10年以上経過している場合、現状に問題がないとしてもゴムパッキンなどが劣化している可能性もあるため、一度業者へメンテナンスや状態を確認してもらう必要があります。
故障や修理が必要になってからでは費用が多くかかってしまう場合がありますので、故障する前に修理してしまいましょう。
入浴剤を入れてから追い焚きをしない
種類によっては相性が悪く給湯器や給湯管を傷めてしまう原因になる入浴剤があります。
硫黄系の入浴剤は金属でできている給湯管を腐食させてしまう可能性があります。
また、濁り湯などの入浴剤は給湯管を研磨してしまい給湯管自体を傷めてしまう他、フィルターに付着しつまりの原因になることがあります。
追い焚きをする際には透き通った入浴剤を使用しましょう。
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まとめ
詰まりなどのトラブルとは違い給湯器のトラブルは完全に故障してしまう前にお湯の温度が安定しない・お湯になるまで時間がかかる、などの兆候があるため、少しでも異変を感じたら業者へ無料見積もりやメンテナンスを依頼しましょう。
関連記事:給湯器を交換するときの注意点